テーピング療法
◆ ヒーリングテープ療法とは
筋・腱・靭帯 などの軟部組織治療には 著効な症例 が 多数報告 されています。
自律神経 の調整、 骨盤 の調整、 心身のバランス 調整にも 著効 があります。
機能解剖学・運動生理学 を基本にした 独自の理論体系 で構築されています。
ヒーリングテープ療法 は てらうち鍼灸整骨院 で考案された 治療理論 です。
<コムラ返りの治療中>
◆ ヒーリングテープ療法の特色
1.テーピングだけによる治療ではありません。
ヒーリングテープ療法の神髄はその理論にあります。
したがって、ヒーリングテープ理論に基づいた処置はすべてヒーリングテープ療法と呼べます。
たとえば、徒手鑑別において手を当てた(もちろん当て方があります)だけで症状が変化することが多々ありますが、施術者の手をそのまま付けて帰る訳にはいきません。
そのために施術者の手の代替としてテーピングを用いているだけなのです。
テーピングの張力を利用しているわけですが、場合によってはサビオなどの傷テープでも効果が得られています。
2.マニュアルは存在しません。
同じように見える症状であっても、その背景には原因・体質・生活環境・年齢・遺伝・性格・疲労度 ・・・ などにより同一のものはあり得ません。
さらに治療となれば、治癒力・抵抗力・などの内的環境因子のほかにも、家庭や職場での職務や動線などの外的環境因子などが重要なファクターとなります。
それらを総合的に判断した結果、治療計画を中長期的だがリスクの低い方を選ぶのか、短期的だがリスクの高い方を選ぶのか、などにより治療法と治療順序が決定されます。
つまり、個々の状況と要望により治療法は違うということです。
ヒーリングテープ療法はそれらに対応出来る治療法であり、したがって、この症状にはこの治療法といった画一的なマニュアルを持たないのです。
3.日常生活動作を行うことで治癒力を促進させます。
通常、機能回復訓練以外の治療では患部の安静保護が求められます。
その理由は組織の修復は自然治癒力に依存することから、早期回復はダメージを受けた組織力を極力低下させないことが必要条件となるからです。
しかし、体には機能しないものは退行変性するメカニズムが備わっています。すなわち、運動機能が主なるものが動かないでいれば運動機能そのものが低下する、すなわち自然治癒力が働いても元の状態よりもスケールダウンすることになるのです。
(そのためにハードなリハビリテーションがあるのですが ・・・ )
ヒーリングテープ療法は組織の機能制限をすることなく、自然治癒力が最大限発揮できる環境整備をすることを目的としているため、テーピングをしたまま通常動作を確保するだけではなく更に治癒力を高めて早期に原状に復することが出来るのです。
4.利己的な体の反応を見逃しません。
体は利己的なものであり、「自己」にとって都合の良いものは気持ち良く感じ、都合の良くないものは排他的に感じます。
肩が凝っていない人は揉まれても痛いかくすぐったいかであり「やめて」と言うでしょう。
体組織自体も同様であり、そのサインを的確に見分けることで今何が必要なのかといったことがわかります。
ヒーリングテープ療法ではそのことを重要視し、決して独善的な治療は行いません。
したがって自覚症状や他覚症状などの「組織からの情報」を正面から受け止め最善の治療を提供できることが出来ます。
どんな症状であっても、どんな表現法であっても結構ですので、安心してご相談ください。
< ヒーリングテープ講習会での臨床実習風景 >
資料提供:ヒーリングテープ協会