柔整治療法
◆ 柔整治療法
- 必要に応じて協定病院でのX線撮影をお願いすることがあります。
- 現在服用中の薬剤名などわかる範囲でお知らせください。
◆ 物療機器(主なもの)
<使用できない方>
1. ペースメーカー装着の方
2. 植込み型除細動器装着の方
3. ホルター型心電図計測中の方
4. 悪性腫瘍の疑いのある方
5. 妊娠の可能性がある方
6. 出産直後の方
7. 体温が38℃以上(有熱期)の方
8. 急性炎症症状・急性疼痛症状の方
9. 安静が必要と診断された方
10. 糖尿病など高度な末梢循環障害による知覚障害のある方
11. 温度感覚喪失が認められる方(電熱装置を持つ機器に限る)
- 高電位治療器
神経伝達時に発生する電位を調整することが目的ですが、当院設置の高電位治療器は超高速微弱振動も全身のリラクゼーションになると好評です。
- 低周波治療器
物療の定番。障害組織の興奮抑制、緊張緩和を目的とします。電気刺激の目安は 「ある程度感じている」 ぐらいで良く、 「強いほど効く」 というものではありません。リラックスできる刺激がベストです。
- ローリング・ベッド
脊椎調整と全身のおおまかなマッサージ効果が目的です。脊椎変性のある方、骨粗しょう症の方、ふらつき・めまいのある方にはお勧めしません。
- 頚椎牽引器
座位式頚椎牽引器。一定時間・一定牽引力が必要な場合に使用します。首の角度、姿勢、ベルトの当て方でその効果は変わりますので、正しい牽引の受け方を指導させていただきます。
- 干渉低周波治療器
低周波治療器よりも深部に電気刺激を与えることが目的です。少し深い筋へのアプローチが可能です。
- プロテクノPNF(別掲)
干渉低周波治療器よりもさらに深い深層筋に直接刺激を加えることを目的としています。体表面からは直接触れることが出来ない筋は数多くありますが、そのほとんどが難治性の軟部組織損傷に関わりを持っています。プロテクノPNFはインナーマッスル治療に特化された医療器です。
- 湿性・乾性ホットパック
機能が低下した組織の回復には
1.安静 ・・・・・・・ 局所に負荷をかけないことです。
2.栄養 ・・・・・・・ 新鮮な血液の確保です。
3.適度な運動 ・・・・・・・ ゆっくりとしたストレッチなど。
が不可欠となります。あらゆる治療は最終的にこれに依存しているのです。ホットパック(温熱療法)は組織の血液循環を確保し、損傷組織への栄養補給とともに組織温を適正に保つことを目的としています。
- コールドパック
発赤、腫脹(腫れ)、発熱、自発性疼痛(ジンジン疼く)などの症状がある場合、組織温の適正化のため、また、損傷組織への血液流入による二次的圧迫障害防止のため冷却療法が必要となります。熱・腫脹などの炎症徴候が消えたらただちに温熱療法に切り替えなければなりません。自宅で温熱・冷却のどちらがいいかわからない時には、とりあえず気持ち良く感じる方を選択して下さい。
◆ 柔整手技
- 整復手技 ‥・・・‥ 初診時の徒手調整法。 症状・体調にあわせて行いますので安心です。
当院では、首や腰をポキポキ鳴らしたりすることはいたしません。
その行為自体が治療上の必要性と論理性を持たないと思うからです。
「骨や関節がズレているのが原因」という説明もよく聞きますが、実際には筋・腱・靭帯などの緊張低下もしくは緊張亢進などによる二次的なタワミをズレと捉えているのではないかと推測されます。
したがって、強制的に関節のタワミを「矯正しようとする行為」は症状の結果として出た現象を「一時的に消そうとするための行為」でしかないと考えています。
(もっとも、その後の本治療のための準備行為であるならば整合性がありますが ・・・・・・・・・ )
このように「ポキポキさせる行為」は治療上有効性があるとは思えず、よって当院では上記行為およびそれに準じる矯正手技などは必要と認めた場合以外行っていません。
- 後療手技 ‥・・・‥ 患部の治癒促進を目的として行う手技(マニピュレーション)です。
後療とは初回治療後に患部組織の回復と機能回復の為に行う治療の事を言い、物理療法・運動療法・手技療法などがあります。
このうち、手技によるものには一部マッサージを取り入れる場合があります。
最近では目的外のマッサージを主とした整骨院が多くなって来たために 「柔整の後療手技=マッサージ」 と勘違いされている患者さんも多いようですが、場合によっては違法行為となります。ご注意ください。
医療行為である後療手技は 「慰安適なマッサージ」 とは全く別なものである事をご理解下さい。
◆ 固定法
- 包帯固定
1.非伸縮性 ・・・ 患部の安静および圧迫保持を目的とします。
2.伸縮性 ・・・・・ 患部の支持・保護・保温を目的とします。
- テーピング固定
1.非伸縮性 ・・・ 患部の強固な安静保持を目的とします。
2.伸縮性 ・・・・・ 仕事・試合など、強固な固定とともにある程度の可動性を保つことを目的とします。
ファンクショナルテーピングなど
- 晒し固定 ・・・・・・・ 大関節や体幹などの固定を目的とします。
◆ 治療用テーピング
- ヒーリングテープ ・・・ 伸縮性のテーピングを使用します。
当院オリジナルのテーピング法です。柔整以外にも数々の症例が報告されています。
筋・腱・じん帯・関節包の損傷、筋・筋膜症、五十肩、変形性膝関節症、コムラ返り、術後傷跡のピリピリ感、腱鞘炎、バネ指、外反母趾、野球肘、テニス肘、ギックリ腰、ムチ打ち症、突き指、膝関節水腫、打撲での内出血、寝違え、肋間神経痛、自律神経のソフトコントロール、股関節症、背部痛・・・など。