治療方針
◆ 診療方針
- 当院は「科学的根拠に基づいた診療」を旨としています。
仮説に基づいた理論、経験則のみの治療法、民間療法的な診療手段は用いません。
- 当院は(柔道整復治療において)慢性症状や慰安を目的とした疲労性の肩こりおよび疲労性腰痛症などに対しての健康保険取り扱いはしておりません。
ただし、疲労性の肩こり・腰痛症だと思っていても思わぬ要因が潜んでいる場合が多く見られます。
この場合には健康保険が適用されることが多く見られていますのでとりあえずご相談下さい。
(( ご注意 )) 1. 外傷が原因による二次的な首や肩の筋肉痛(肩こり様の症状)は治療対象となります。
2. 疲労性腰痛症がベースとなって発生した腰部捻挫は治療対象となります。
3. 各種の慢性症状には健康保険で鍼灸治療が受けられるケースがあります。
どんなことでもお気軽にご相談下さい。
- 相互理解、相互信頼があるほど治療効果は高まります。
- 当院では「施術者が治す」のではなく「患者様ご本人の自然治癒力が高まって治る」
という基本理念で日々診療に臨んでいます。
当院では栄養食品やダイエット食品などの物品販売は一切行っておりません。
ささいなことでも結構です。治療に必要な情報をご報告いただければより質の
高い治療をご提供させていただくことが出来きます。ご協力をお願いいたします。
<<< インフォームドコンセント(説明と同意)を重視しています。何でもご質問下さい >>>
「一発で治った!」
「その場で痛みがなくなった!」
「魔法使いみたい!」
「神の手だ!」
「今までの治療は何だったの!?」
などと言われる臨床例も多数ありますが、
劇的な効果のみを追求することは治療の本質を見誤る要因となります。
痛みはSOS信号であり、それを消し去ることのみに意義があるのなら
モルヒネ、ヘロイン、コデインなどの麻薬効果を持つ薬剤が万能薬と言えるでしょう。
しかし、例え痛みが感覚から消去されたとしても原因が除去されたのでしょうか?
主症状の完全回復とは原因をいかに取り除けるかということを抜きには考えられません。
たとえば、膝の関節炎などで整形外科やペインクリニックで鎮痛処置を受けた時に
「あぁ、痛みが止まったから治ったんだ」
と考えるのではなく、
「苦痛を和らげ治癒力を高めるために痛みを抑えてもらったんだ。」
「だからもう少しお医者さんの指導どおり安静にして確実に治そう」
と考えてください。
なぜならば、痛みが緩和されている間に
あなたの治癒力が症状回復のために働いてくれるからです。
そして、それこそが「治療」の本質であり、基本となります。
結局、元を断たねば同じような症状が繰り返される可能性が残るのであり、
その場の症状だけを考え一喜一憂するという先には
大きな落とし穴が待っている、ということにもつながりかねません。
「一発で治った・・・」
にしても、傷病・症状にはさまざまな要因と
その症状が発生するプロセスが必ずあるように、
目的にかなった治療効果が出る理由とプロセスも必ず存在します。
ちょうどビデオの巻き戻しのように
『悪化のプロセス』 と 『好転のプロセス』
は表裏一体であり、だからこそ真の治療とは
それを踏まえた上になされるべきであるというのが私の診療方針です。